Presessionalコースとは、イギリス大学院において、IELTSなどの英語スコアが足りていない留学生を対象に開講しているアカデミック英語プログラムです。
このプログラムにクリアすれば、英語スコアは関係なく、大学院への入学許可(オファー)を受け取ることができます。
プレセッショナルコースは受講すべきか?
私はこの夏、6週間オンラインのプリセッショナルコースに参加しました。
結論から言うと、個人的には参加して本当に良かったと思っています!アカデミック英語の基礎を学べたため、受講前より圧倒的にWriting速度やレベルが上がった気がします。また、人前で英語で話したり、自分の考えを述べる度胸が身につきました。
私は大学が提供しているINTO Pre-sessionalの6週間コースを受講しました。
筆者は、社会人にして初めての留学ということもあり、渡航前に友達を作ったり、英語力アップのために受講したいという気持ちがありつつも、受講料が高いため(50万くらいでした汗)、IELTSのスコアアップを粘ったほうが良いのかなという気持ちの綱引きで、なかなか踏ん切りが付きませんでした。。
ただ、留学経験者の先輩にも相談したところ、「受講してよかった」との声を聞いたので、私も参加することにしました。
筆者のプレセッショナルコース体験談
筆者が受講したPre-sessionalコースの概要についてご紹介します。
スケジュール
- 7月11日(月)〜8月19日(金)の平日 ※6週間
- 現地時間 9時〜13時半(日本時間で17時〜21時半)
授業内容
内容は多岐にわたります。例えば以下のような点について授業を受けつつ、授業内でのディスカッションや宿題などでトレーニングして身につけるといった形です。
非常に理論化されていて、わかりやすい授業内容でした。日本で学部生だった時代には、このような授業を受けた記憶は全くありませんので、とても新鮮でした。
- 論文の構造とその書き方(Introduction、Body、Conclusionなど)
- 議論に説得力をつける方法(反証、Hedging、Cohesionなど)
- パラフレーズの方法
- 引用文献の見つけ方や引用方法
- ボキャブラリー
- プレゼンの構造や適切なスライド作成
- プレゼン後のQ&Aの対処方法 など
先生・クラスメイト
- 先生は2名(Reading&Writing担当とSpeaking&Listening担当、といった具合です)
- クラスメイトは計12名。内訳は10名が中国人(!)、1名がヨルダン人でした。
最終試験・課題
定期的に宿題はありますが、成績には反映されないようでした。成績に換算されるのは、以下4点でした。
- 1500字のエッセイ(AIが自分の専攻分野に与える影響は?というテーマ)
- Integrated試験(30問の正誤問題と500字以下のエッセイ)
- プレゼンテーション及びQ&A
- Reflective Journal(このプレセッショナルコースで何を学んだかについて作文)
スケジュールがタイトで、タイムマネージメントが難しかったですが、提出を終えるとかなりの達成感があります。
良かったところ
- アカデミック英語のノウハウが身につく。扱われるテーマも、AI、スマートシティ、エコツーリズム、週4日勤務など、ホットな話題が多く面白かった。
- 受講前より圧倒的にWriting速度やレベルが上がった(IELTSは入門の入門なんだと気づきました)
- 授業内での発言機会が多く持てた(毎日少なくとも3回以上)。人前で英語で話したり、自分の考えを述べる度胸が身についた。
- 異なる国やバックグラウンドの友だちができた。
- 先生はネイティブかつアカデミック英語を教えるプロなので、受講内容全てに信憑性がある。
- ノンネイティブのクラスメイトが話しているのもたくさん聞く機会があるのですが、どういう話し方・発音だと聞き取りやすいのか(逆にどんなに良いことを言っていても、聞き取りづらいと集中力が削がれてしまう)ということがよく理解できた。
- 自国にいながらオンラインで受講するスタイルだったため、余裕を持って渡英準備ができた。 など
驚いたところ
- 上述の通り、大半が中国の方だったこと。でも皆さん仲良くしてくれたので、大学で会えるのがとても楽しみになった。意外と日本に関心を持ってくれている方も多くて驚きました。
- 時差の関係で、夕方から夜にかけての受講だったので、最後は少し集中力が途切れる場面も。。夕飯を食べるタイミングが少し難しかった。
- 毎週、カリキュラムや宿題についての連絡がかなりギリギリで、ひやひやしていました笑。海外の感覚では普通なのかもしれません。
さいごに
授業料は少々高かったですが、結果的には価格に見合う内容だったので、個人的には大満足でした。
この情報が、大学院留学やプリセッショナルコース受講を検討中の方にとって、少しでも役立ちましたら幸いです。
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